政党別・2017年衆院選における前職議員の再選率はどの程度か
ちょっと気になったので軽く調べてみた。なお、候補者と当落のデータは朝日新聞のWEBサイトから拝借した。
まず、全体の当選率を調べる。今回は小選挙区のみを考え、比例のことは忘れる。
日本全体で289の選挙区があり、今回は936名の候補者が立候補した。したがって単純に当選する確率を計算すると
289÷936×100 = 30.87%
大体3割の確率で当選することになる。
そして、前職議員のうち再び出馬した人数は398名。このうち再度当選した人数は269名。したがって、前職議員の再選率は
269÷398×100 = 67.58%
実に7割近くの確率で再選を果たしたことになる。
なお、政党別に見てみると;
自民党から出馬した人数は全部で280名。このうち前職議員は262名。そして自民党から出馬した前職議員のうち、再選を果たした人数は208名。したがって、自民党議員の再選率は
215÷311×100 = 79.38%
実に8割近い再選率だ。
立憲民主党は出馬人数が全部で64名、このうち前職議員は16名。意外と少ない。そしてこのうち再選を果たした人数は13名。再選率は
13÷16×100 = 81.25%
人数こそ少ないがかなり善戦したと言えよう。
そして希望の党は出馬人数が全部で198名、このうち前職議員は55名。そしてこのうち再選を果たした人数は14名。ワーオ、計算するのがかわいそうだけれど再選率は
14÷55×100=25.45%
なるほど、今回の衆院選の議員さんたちにとっての教訓は
ヘンなことをしなければ8割の確率で再選される
といったところのようだ。
今回の計算に使ったコードは
get_candidates_result/get_candidates_result.py at master · aliliput/get_candidates_result · GitHub
ここに置きました。でもJupyter notebookでごちゃごちゃ書いたやつなので読むのがつらいと思います。