エルの楽園

Twitterで垂れ流すには見苦しい長文を置きます。 あ、はてな女子です。

病床削減に賛成した議員の実名一覧を公表します(衆議院編)

という訳で実名を公表します。
本稿では実名の他、根拠法案や議事録も併せてご紹介します。これらの情報が来る衆院選における皆様の判断基準の一助となることを望みます。

まず前提条件として、現時点での病床削減は「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律案」というものを根拠として推し進められています。
本件についてのポンチ絵は以下の通り。
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元ファイルはこちらです。
本法案の詳細はこちらをご覧ください。
これらの資料にお目通しいただいた上で、改めてご判断頂ければと思います。

さて、この法案はどのようにして生まれ成立したのでしょうか。
衆議院公式サイトでこの軌跡をたどれます。
www.shugiin.go.jp
これによれば本法案は4/7に厚生労働委員会における審査、4/8に衆議院本会議での審議が終わって可決され、参議院に回されています。
賛成と反対は会派ごとに分かれており、上記の経過情報によればそれぞれ以下の通りです。

少々分かりづらいですが各会派と政党は完全一致している訳ではなく、無所属議員もまたそれぞれの会派に分かれています。基本的には国会における投票は党議拘束がかけられるため会派ごとに行い、個別の議員の意思が示されることはあまりないようです。
それぞれの会派にどの議員がいるかを確認します。会派ごとの議員一覧はこちらから確認できます。
www.shugiin.go.jp

うわいっぱいいますね、まぁ衆議院の定数465人だからこんなものか……とりあえず改めて会派ごとの議員一覧にリンクを貼っておきます。個人的には国民民主党が賛成派なのがちょっと意外ですね。

以上が「病床削減に賛成した議員の実名一覧」ということになりますが、さてこれだけ人数がいると、具体的に誰が主要な責任を負っているのか分かりづらいですね。もうちょっと細かく確認するために、先ほどの議案審議経過情報に掲載されていた「厚生労働委員会」に注目してみます。

すべての国会議員は何らかの委員会に所属し、法案についての専門的な議論はここで行うことになっています。この委員会を通過したものが本会議に回されるので、この法案を通した厚生労働委員会の責任は重大そうです。
4/7の会議に参加した厚生労働委員会のメンバーを確認してみます。こちらの議事録に出席者が掲載されています。

議事の詳細は議事録を読んでください。尾身先生も参考人として発言されています。
病床削減をめぐる議論で発言数の多い、重要な発言をしたと見られる議員を何人かピックアップしてこちらにご紹介します。
なお多数派である賛成派には議論をするインセンティブがないので、発言するのは反対派の議員が多くなります。

まず厚生労働委員長、自民党・とかしきなおみ議員です。自民党なので賛成派です。
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医師であり、自ら新型コロナ医療の前線に立っておられる自民党・国光あやの議員。本法案の賛成派でいらっしゃいます。
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立憲民主党長妻昭議員。本法案は反対派です。
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やはり医師としてワクチン接種等を推進されている立憲民主党吉田統彦議員。本法案は反対派です。
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立憲民主党川内博史議員。本法案は反対派です。
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立憲民主党尾辻かな子議員。本法案は反対派です。
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立憲民主党・山川百合子議員。本法案は反対派です。
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共産党・宮本徹議員。本法案は反対派です。
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同じ医師の議員でも賛成と反対とに立場が分かれるのが印象深いです。
また、政府というものへの不信感が見て取れる議論だなと思いました。