読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

エルの楽園

Twitterで垂れ流すには見苦しい長文を置きます。 あ、はてな女子です。

長岡で話したこと / 話さなかったこと #NDS35

第35回勉強会(2013/01/18) & 新潟開発者新年会(NDS) – 長岡 IT開発者 勉強会(NDS)

にお招きいただいて組織設計(?)の話をしてきました。

IT開発者でないひとが紛れ込んで浮きまくっていたにも関わぬらず、暖かく受け入れてくださり感激です。是非今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

さて組織設計の話ですが、資料作成の段階では実際に長岡でお話したことの4倍のネタを考え、そしてその3/4を捨てました。捨てたことの大半がトップマネジメントにかかる話であり、需要がないだろうと判断したためです。でもせっかく考えたので勿体ないですから、本稿では実際に長岡でお話したことと併せて、切り捨てた事項をボーナストラックとしてすこしご紹介します。

ゲイリー・ハメル教授も指摘しておられましたが、経営学は企業のトップマネジメントの御用学問として発展してきた側面があります。しかし現実の経営の立役者は一握りのトップマネージャーではなく、実際に日々の業務を担っている現場のスタッフのはずです。現場の人々にとって役に立つ経営学アプローチはないのか、それはどのような姿をしているのかは日々模索しているところですが、NDSはそれらの課題を改めて考え、聞いて頂くいい機会となりました。すこしでも面白がって頂けたなら幸いです。

なお、実際に使用したスライドは公開しません。読みにくいので。ご不明点等ございましたらTwitterかコメント欄でお気軽にお尋ねいただけますと幸いです。ブコメは見ておりません。

 

長岡で話したこと・まとめ

  •  いわゆる正統な組織設計原則とかあんまり普段の生活で役に立たないよ。それよりもプロジェクトマネジメントっぽく考えた方がいいよ。
  • 組織計画は時間を区切って考えるべきだよ。時間経過によって状況がどんどん変わるし、何がいい組織かは状況から決定されるしね。
  • 常にバッファを持っていた方がいいよ。そうしないと臨機応変に対応できないから。100%全力投球はおススメしないよ。
  • 人間の自然な思考の流れや生物学的な特徴に配慮するべきだよ。それでやることのパフォーマンスが大きく変わるんだよ。
  • 何を判断するにも客観的な根拠を得るべきだよ。人間にはとても勘違いが多いし、根拠がないと周りのひとだって納得しないよ。それは本当にそうなのかよく考えてみて。
  • 改善は少しずつでもとにかくやってみることが大事だよ。少しずつじわじわ変えるのが結局は一番早道だからね。

 

長岡で話さなかったこと(順不同)

  • マネージャーはとにかく現場のスタッフの邪魔をしないのが一番の仕事だよ。自分が邪魔で生産性を下げるとか本気でやめた方がいいよ。
  • 邪魔をしないってのは色んな意味があるよ。意図的に邪魔をしていなくても、気づかないうちにやる気殺ぐようなことしてない?
  • 意志決定のボトルネックになってないかな?何でもマネージャーに相談しないとスタッフがなにも決められないのは、スタッフが無能だからじゃなくてそういう決まりになっているからなんじゃない?
  • 「トップの一声で何でも決まるスピード経営」とか本気で言ってるの?スピード経営ってのは経営における意志決定が早いって意味だけれど、トップただひとりしか意志決定ができないならひとり分のスピードしか出せないんだよ?
  • ほとんどの危機は自分より下の立場のひとが先に気付くよ。だから彼らのアラートに耳を貸すべきだよ。
  • でもいちいちそういうアラートにかかずらっていたら物凄く手間がかかるよね?だからマネージャー個別の労力じゃなくて、無数の小さな実験が随時できるようなシステムによってそういう危機への対応を検証すべきなんだよ。
  • 経営者は成功する確率の高い賭けよりも期待値の高い賭けに乗るべきだよ。そうしないとどんどん経営がシュリンクして自滅してしまうよ。
  • でも確率より期待値をとるのは人間の本能に逆らった行動でとても難しいよ。だからこそトップがルールとして全体にこういう行動を義務付ける必要があるよ。
  • こういう博打ができるほどのリソースバッファの確保が2番目に重要なマネージャーの仕事だよ。リスクマネジメントってのは極限までリスクを減らしたうえで、失敗してもそのリスク分耐えられる体力を確保しておくって意味だよ。
  • 組織の内部構造は自社のプロダクトやサービスの在り方を制約するよ。クソな組織から生み出されたプロダクトやサービスはクソになってしまうよ。だからマーケティングとマネジメントは元来切り離せないんだよ。
  • 「こんなプロダクトやサービスを提供するにはどういう組織がいいか?」から考えてみるのもいいんじゃないかな。
  • 組織の中身を部署に小分けするのを組織設計だと思ってない?それはやり方の一つにすぎないよ。組織は動的に変化するけれど、部署の小分けはそれに対応できるのかな?他のやり方を調べて、一番目的に合うベストな方法を検討してみて。
  • あ、教養程度の統計学は分かっておいて。そうでないと上記のことは実行できないよ。

 

参考文献 どれも面白いからぜひ読んでみて!

 

Joel on Software

Joel on Software

 

 

経営の未来

経営の未来

 

 

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

 

 

ファスト&スロー (上): あなたの意思はどのように決まるか?

ファスト&スロー (上): あなたの意思はどのように決まるか?

 

 

プライスレス 必ず得する行動経済学の法則

プライスレス 必ず得する行動経済学の法則

 

 

フェイスブック時代のオープン企業戦略

フェイスブック時代のオープン企業戦略

 

 

グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)

グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)

 

 

 

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である

 

 

数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。

数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。