エルの楽園

Twitterで垂れ流すには見苦しい長文を置きます。 あ、はてな女子です。

お店で質問できない超初心者のための日本酒選び方ガイド

ギョームブログに書こうと思ったけれど政治的にまずいかもしれないのでこっちで。
あ、発言は個人の意見であり、特定団体や企業の意見を代表するものではありません。

 

 

ここ最近、日本酒の選び方の記事がいくつかホッテントリに上がっていた。

例えば

r.gnavi.co.jp

こうした王道の記事(でも実用性にはちょっと疑問がある。理由は後述)や、強い言葉で炎上してしまったこの記事、

toyokeizai.net

上記の記事に対するわかりやすい批判、

shouyutechou.hatenablog.com

そして個人的にかなり正しいと思うHagexさんのアドバイ

hagex.hatenadiary.jp

などなどである。

 

実のところ日本酒の甘口・辛口というのは初心者には分かりづらい。日本酒の"甘さ"を構成するのは糖分もさることながら、アミノ酸もかなり影響する。アミノ酸の甘さと糖の甘さの弁別は初心者には至難の業だ。

またフルーティーな香りとか言われてもやはりよく分からない。それほど匂いのはっきりした日本酒ばかりではないし、いい匂いだとは思っても酒の匂いはやはり酒の匂いで、メロンとか洋ナシとか言われても「あー……言われてみると確かにそうかも」レベルにしかならない。この辺りの匂いの識別はある程度訓練してできるようになるもので、ごく普通の初心者がノイズの多い環境で感じた匂いが正しいとは限らない。

そもそも、吟醸がどうとかラベルの見方とか言われても更に分からない。新潟?福島?山田錦精米歩合?そんなこと覚える必要があるの?覚えたところでそれだけじゃ美味しいかどうかははっきりわからないんだよね?ラベルだって表記の仕方が標準化されている訳ではない。飲むに当たって直接の参考になるのはアルコール度数くらいだ。

ワインクラスタのどなたかも普及に当たってブドウや産地の名前を覚えさせるひどい輩がいると嘆いていたが、お酒はとりあえず飲んでおいしければいいのであり、お勉強をしたい訳ではない。

お酒のみを選ぶのですらこんなに大変なのに、果ては食べ物との組み合わせまで考える必要があるの?マリアージュとは何だったのか。

 

Hagexさんのおっしゃる通り、初心者であるならお酒は専門店に行って有識者に選んでもらうのが一番よい。でも、近隣にそうしたお店があるかどうかは分からないし、そもそもそうしたお店があったところで、いざ質問しようにも

「あの、おいしい日本酒が欲しいんですけれど」

「はいいらっしゃい!どんなのがお好きですか?甘口?辛口?」

「……ええと、よく分からないんですが……」

みたいな会話になることは目に見えている。色々飲ませてくれるお店もあるが、たくさん飲むとそれはそれでよく分からなくなる。

 

そんな訳で本稿では

  • 日本酒の専門用語を一切覚えたくない
  • 日本酒専門店で質問できない/したくない
  • 周囲に質問できるひとが誰もいない
  • ネットやその辺のお店でお手軽に買いたい
  • 獺祭や澪以外の日本酒にも興味あるけれどどうすればいいか分からない

方への超簡単な日本酒の選び方に加えて

  • どんなおつまみを用意すればいいのかもわからない

場合もご説明する。汎用性と実践性とお手軽さを兼ね備えた方法をブログ記事で説明するのは無理があるので、これはどっちかというと当たりを引くというより地雷を引かない方法です。

 

超初心者でもたった3ステップでできる日本酒の買い方

まずターゲットとする日本酒の範囲を決める。以下のうちどちらに該当するかを選ぶ。なお、今回狙っていくのは四合瓶(720ml)サイズだ。ここがほどほどの量で飲みやすく、種類も多い。

  1. 一瓶に3000円くらい出せる。もしくは、比較的お酒に弱い・苦手意識がある
  2. 一瓶に1500円くらい出せる。もしくは、比較的お酒に強い・割とお酒が得意

次に、以下のリンクのうちどちらかをクリックする。

1に該当する場合はこちら↓

2016 純米大吟醸部門 – SAKE COMPETITION

2に該当する場合はこちら↓

2016 純米吟醸部門 – SAKE COMPETITION

 

最後に、一覧表示されたお酒のうちどれでも1つを適当に選び、検索して買う。名前が気に入ったとか自分が住んでいる地域のだったとかダーツ投げたら当たったとか、そういう理由で構わない。

 

……これは何かというと「SAKE COMPETITION」という、市販されている日本酒で競われる全国的な日本酒コンテストだ。

日本酒の全国的コンテストと言えば「全国新酒鑑評会」が有名だが、実はこれは一般に販売されている日本酒が出品されている訳ではない。大抵が鑑評会酒と呼ばれる、コンテスト用に特別に醸造した日本酒で競われる。だから受賞蔵の醸造技術の高さを示すものではあるが、その蔵が販売しているお酒がどれでも文句なしに美味しいとは限らない。

SAKE COMPETITIONは市販のお酒が出品される最大のコンテストなので、ここで受賞したお酒はどれでも実際に買える。受賞酒はそれぞれに個性はあるものの、品質の高さや風味のバランスが評価されるために「余りにも好みと外れすぎて口が受け付けない」という事態はほぼ避けられる。

もちろん、飲んでみた結果おいしいものの好みとはズレている、ということはあり得る。その時はようやく「甘口・辛口」などという尺度の出番だ。いきなり「甘口が好き?辛口が好き?」と言われても意味不明だが、今飲んでいるこれよりかはもうちょっと甘めがいいかなとか、味が薄い方が好みかなとか、そういう話はできるはずだ。

今飲んでいるお酒の名称と酒蔵名、また「匂いは好きだけれど、味はもうちょっとだけ甘くて薄味がいい」といった感想をメモし、次回お酒を買う際に店頭でそのメモの内容を伝える。ネット通販で買った場合、お店にメールしてもよい。大抵の日本酒専門店はSAKE COMPETITIONの受賞酒について無知ということはない。どこも丁寧に相談に乗ってくれるはずだ。

超初心者でもこの2つだけ揃えておけばOKな日本酒のおつまみ

次におつまみの選び方について。適当に選んだお酒だからどんな味のものがくるか分からないが、以下の2つのうちほぼ確実にどっちかは合うからとりあえずこの2つを買っておく。

  • クリームチーズ(あまり酸っぱくないものがよい)
  • サバ缶

両方合うお酒もあるし、どちらか片方が合うお酒もある。例えどっちかが合わなかったとしても、この2つなら他の料理に転用できるから問題ない。それぞれおかか醤油をかけたり、生姜を添えたりしてもよい。そこはお好みで。

 

 

なお、ガチで美味しいお酒とおつまみの組み合わせを追及する場合は

fukunomo(フクノモ) | 美酒と美肴のマリアージュを、あなたに

をぜひどうぞ。中のひとやってます。

 

【※ネタバレ】シン・ゴジラ、個人的にリアリティを感じるポイントの話

そろそろシン・ゴジラの感想合戦も落ち着いたっぽいのでひっそり感想を垂れ流す。ちなみに鑑賞回数は2回です。

一応ネタバレを防ぐために関係ない話を枕にします。未閲覧者はこの隙に回れ右してください。

 

2001年9月11日、21時前だったかな、連日の夜間勤務に疲れたわたしは、一休みしようとひとりで仕事をしていた部屋を離れて休憩室へ入った。その部屋は広くてテレビとソファーと本棚があって、どんな時間でもいつも誰かしらがいるのだ。

その晩も何人かいて、みんながテレビを見ていた。凝視していた。全員が息をするのも忘れたような顔で。

テレビにはビルに飛行機がぶつかる瞬間の映像が何度か繰り返し映し出されていて、ニュースキャスターがやや高い声で何事かをまくしたてていた。わたしは皆が面白いパニック映画でも見ているのかと思い、なになんなのと聞きながらソファーの空いた席に入り込んだ。

やがて聞き取れたキャスターの言葉と、テレビを見ていた他の子たちの断片的な説明を聞くにつれて次第に意味が分かってきた。つまり、これが映画でも録画でもなんでもなくて、今この瞬間にニューヨークで本当に起こっている事態だということが。

不意に隣の子がぼそっと「あ、もう一つきた」とつぶやいた。ニュースキャスターは「二機目です!二機目です!」と叫び続けた。画面右手からすーっと飛んできたボーイングは何のタメも演出もなく徐にWTCにぶつかり、ビルは割と柔らかそうにボコッと飛行機を受け止めて、その部分が崩れた。

テレビカメラは飛行機の全体とビル上部とを収める程度に離れて撮影しており、少なくとも見えた範囲では人影らしきものは映らなかった。でもあのビルは実在するWTCで、今のニューヨークは現実の平日の日中で、あの中にたくさんの、本物の生きた人間がいることは世界中の誰もが知っていた。にんげんがいる。息ができなかった。

死んだ人間は見たことがあった。死にそうな人間も。フィクションやドキュメンタリー映像の中で扱われた人間の死もたくさん見ていた。でも、この世に本当に存在するひとが死ぬ瞬間をリアルタイムで見たのは、カメラ越しとはいえあの時が最初だった。

 

……関係ない話はここで終わり。これからシンゴジの話します。

 

フィクション内のリアリティについて、個人的ながら明確な基準がある。それは「そのキャラや共同体が実在したとして、実際にそういう状況下に置かれた場合に、人類の一集団、一個体として妥当な範囲の判断をするか」というものだ。

生物学クラスタを失笑させた遺伝子情報8倍の巨大不明生物は実在しない。マフィア梶田をSPにつけた米国特使はいない。竹野内豊は官僚ではない。ゴジラさんが東京駅で縦横にビームをまき散らしているのにすぐ傍のグラン東京が無事な訳がない。ドイツの研究機関は計算リソースを貸し出したくらいで内部の機密情報を抜き取られるようなアホなセキュリティのスパコンを使ってない。いずれも全くリアルではない。

でも個人的にはそんなことはどうでもいい。リアリティを判断する材料にはならない。重要なのは本当にそんな世界だった時に、人間の振る舞いをどう描くかだ。

 

シン・ゴジラは全キャラの行動や言動が「あ~まぁそうだよね~そうなるよね~~」と理解できるもののみで構成されていた。そんな映画ほとんど見たことない。大体どの作品にもいくつかは「どんな判断だ?!」となるものが含まれているものだ。

これは「キャラに"共感"できるか」といった話とは違う。政府機関に所属するヒーローが悪と組織の非効率を憎んで武器を持ち出し単身敵陣に突撃する姿や、恋したら死ぬ病に罹患しながらも愛を貫こうとするカップルの姿は感動的で"共感"とカタルシスを招く。でも、冷静に考えたら全くリアルではない。そのように振る舞う人類がこの世界にひとりもいないとまでは言わないが、99.9999%の人間のこころはそのようにはできていない。無責任な観客は悪の横暴を見過ごすモブキャラを叩き、単身立ち向かうヒーローに"共感"して喝采する。「臆病者どもめ、もし俺があの場にいたら弱者を見捨てたりしない」と思いこんで溜飲を下げる。しかし賭けてもいいが、そう思う観客の9割9分が実際にそうしたイジメや犯罪の場に立ち会ったら、見て見ぬふり以外できないはずだ。現代人は冷酷とかいうのではなく、それが人間というものだ。ああいうのは人間が実際にそのようにふるまうかどうかではなく、人間の「自分もあのように振る舞いたい」という願望に寄り添うようにできているのだ。

人間は、実はリアルな他人にはそれほど"共感"できない。恋愛映画のヒロインの感情にはまるでわが心のように共感できても、実在の自分の恋人や配偶者にまるで共感を示さないひとはいくらもいる。ましてや人生の中では自分にすら"共感"できないことも多々ある。生きていれば「なんでこんなことしちゃったんだろう??」と我ながら理解できない振る舞いの一つや二つあるものだ。

実在の人間は人間が共感するにはあまりにも一貫性を欠き、矛盾に満ち、複雑すぎるのだ。大抵の物語は人間心理のノイズを極限まで捨象し、第三者が理解できるレベルにまで落とし込んでドラマを作っている。そうしないとストーリーとか描いてられないしね。

 

そうした意味でシン・ゴジラの登場人物、特に一応主人公であった矢口蘭堂という人物に"共感"したひとはあんまりいないのではないだろうか。身につまされる、ということはあったとしても「あんなふうに振る舞いたい」というキャラだったかというと甚だ疑問だ。

彼を「若手の有能な政治家」の象徴としてとらえる評もあるようだが、個人的には何言ってんだ?と思う。アレはまぁダメな男だ。異常事態が起こっている時にニコニコなんぞを見ており、あろうことかその情報を信じて閣僚会議の席で「生き物では?」とか言っちゃう。政府対応が後手後手に回ってしまったその現場にいてその経緯を余さず知りながら、大臣やマスコミがすぐ傍にいる状況下で政府対応を批判しちゃう。徹夜ハイで「日本はまだまだやれる」などとブラック発言をし出し、尾頭さんに白い目で見られる。赤坂から立川まで16時間歩いて疲労困憊してるのは分かるけれど、無辜の志村を怒鳴っちゃう。この頃から矢口は明らかに精神的余裕をなくし、振る舞いがちょっとヤケクソめいてくる。

親が偉い人なのと、当人の実務処理能力が高いのでそれなりに有能扱いされているっぽいが、実際は「政治の世界は敵と味方だけだから簡単」などと空気の読めない子っぷりを隠そうともしないし、赤坂さんにしょっちゅう窘められている。ただ悪い人間ではなく、素朴な人情と熱意を持った気のいい奴なのだ。だから赤坂さんも泉ちゃんも何かと矢口が気になり、世話を焼いてしまうんだろう。しかしその点が古参政治家から見ると甘ちゃんに思えるのか、一部年配層からはどうも疎んじられているというか、大丈夫かあいつ?という風に扱われているのが微妙に見て取れる。ヤシオリ作戦の承認は、筋論を考えれば矢口が自分で里見さんに頭を下げに行くべきだ。でも実際に里見さんを説得し、とりなしたのは赤坂さんと泉ちゃんだった。多分、狸オヤジの里見さんと直情家の矢口はそんなに仲良くない。

他にも女だてらに肩肘張って政界を渡ってきたんだろうなぁと来歴が透けて見える花森大臣とか、攻撃の爆風にもひとり悠然と表情を変えないおそらくイラク帰りっぽいピエール瀧とか、こんな話を全キャラ分してるとどうしようもないので適当に切り上げるけれど、登場人物のいずれもが「あーーそういう系のひとね、いるよねこんなヒト~~いるわ~~~」と思えるキャラに仕上がっていた。共感はできないが非常にリアルだ。

 

また、大河内総理その他閣僚の「判断」のリアルさにも感銘を受けた。シン・ゴジラの中の日本は間違いなく東日本大震災を経験している。だから人々の放射線への関心は高い。そして総理をはじめとするあの内閣はゴジラ来襲に対処するにあたって、つねに「これは"あの時"よりもヤバいのか?」という考えを念頭においていたはずなのだ。

多分、彼らは東日本大震災の時の閣僚ではなかった。与党ですらなかったかもしれない。あの時の政府対応を横目で見てきて、なんとかあの時よりも被害を最小限に抑えようと、それを真っ先に思ったはずだ。里見さんが後に「避難というのは、住民に生活を根こそぎ捨てさせるということだ。簡単に言わないでほしいな」とつぶやいていたけれど、それがあの内閣の総意だっただろう。もちろん人命を守るために避難が必要な局面はあるが、避難によって失われた人命だってあった。ゴジラ地震も恐ろしいが、パニックや不安が巻き起こす被害がそれ以上になることも大いにある。彼らにはその時の記憶が生々しくあったはずだ。

結果として政府対応は後手後手に回ってしまったが、ゴジラが立ち上がってでっかくなるとか、内閣総辞職ビームをまき散らすとかあの時は誰にも分からない。少なくともあの段階では飢えたヒグマが30頭くらい蒲田に解き放たれたのとどっちがヤバいのか、ちょっと判断に困る。自衛隊の出動を決めた時点では、まだ蒲田くんが道を歩いていただけだった。その数十分前に捕獲の検討をしていたことを考えるとむしろかなり決断が速かったとも思える。結果的にゴジラさんは人間を食べなかったし、積極的に襲いもしなかった。あの段階で根拠法の確認もなしに総理の一存でアパッチをぶっ放す内閣が本当に「決断力のある内閣」なのか?住民に当たるかもしれなかったのに?いやいや、それはないでしょ。

事態がどんどんヤバくなるにつれ政府関係者の判断基準はバリバリとインフレを起こしていき、最終的には自衛隊の無制限火気使用、そして無人在来線爆弾を突っ込むまでに至る。その判断基準のインフレに付き合わされた観客は、無人在来線爆弾のシュールな光景に強い印象を受けながらも、判断の妥当性はもはや疑わない。人間が直感的に妥当性の判断を行う際に参照する前例の数は精々1つか2つなのだ、直近の過去事例が異常なら、人間はいとも簡単にその異常さに順応していく。

 

アメリカが通常の兵器は通らないとみるや核攻撃を決断したのも、アメリカの立場を考えればよく分かる。アメリカは日本よりはるか以前からゴジラに注目し、ある程度その危険性と利用可能性について想像していた。アメリカがあの段階でもっとも恐れたのは日本の滅亡よりも、ゴジラさんが中国の手に渡ることだっただろう。だって中国、中原あたりでゴジラ飼いそうじゃん!!……というネタはさておき、それくらいなら壊滅した東京の復興支援のために大金を積む方がアメリカにとってはマシな選択に思えたはずだ。

アメリカは先の大戦後、リアルに日本の分断統治を検討していた。また東日本大震災の時も、日本が福島を境に分断される想定を現実的に行っていた。日本人が考える以上に、アメリカにとって日本の分割は現実的なアイデアなのだ。ニューヨークが壊滅してもワシントンDCがあるじゃん?東京が沈没してもOsakaがあるじゃん?何もゴジラさんに来て頂かなくとも、首都直下型地震の危険性だってある。どんな事情であれTokyoが壊滅したらアメリカはそれなりに困るが、だからこそ「その時どうなるか・どうするか」を彼らは割と冷静に考えている。

 

これからの話だけれど、多分ゴジラ安保理の管轄案件になる。日本は非常任理事国ながら、世界唯一の被爆国に加えて唯一の被ゴジラ国として、グローバルのゴジラ対策と研究をリードすべく奮闘するだろう。ゴジラさんの極限環境微生物をめぐる利権で、世界にはもうひと悶着あるかもしれない。エネルギー絡みできな臭い動きが産油国で起こり、またゴジラが投機対象として認識され、一部で市場が活気づきそうだ。

巨災対はいつまでもあの地位にはおけない。いくつかの官公庁間ですったもんだがあった挙句、今後は研究をメインにするという名目で環境庁文科省の下部組織になるだろう。環境庁の場合尾頭さんが役職につくかもしれない。ちょっと発達障害の気がある彼女に調整役が務まるかどうかは不安だが、きっと泉ちゃんがよしなにしてくれそう。

そして東京駅で凍っているゴジラさん、あの後あれどうするんだろうね?いつまでもあそこで凍っている訳にはいかないだろうから、多分何とかしてバラバラにして欲しい国に送ったりするのかな。残りの部分は南極で共同管理でも。

 

……そろそろ疲れたのでこの辺で。シン・ゴジラはいいぞ。

Google map アプリは検索クエリを食えない

ちょっとハマったので個人用メモ。

エラーメッセージで検索しても情報が全然出てこなかったのでつらかった……。

 

AndroidChromeからGoogle mapへのリンクを貼る場合、

https://www.google.co.jp/maps?q=[address]

みたいな検索クエリを含む形式のURLにすると、Google mapアプリにそのURLを渡した時に

「サポートされてないリンク Googleマップではこのリンクを開けません」

といったエラーメッセージが出る。

これは検索クエリの手前が何だろうが同じ。maps.google.co.jp/?q=でもcomgooglemaps://?q=でも同様のエラーが出る。

 

Google mapアプリが開けるリンクは

https://www.google.co.jp/maps/place/[address]

みたいに、検索クエリを含まないもの。なので、検索クエリを含むようなリンクはこの形式に整形してあげる必要がある。

 

 

夕方、久しぶりに嫁とお出かけ。

まぁRICOH GRD IIIのことなんですけれどね……。

オート、マルチAF、露出0.7-1.0、ホワイトバランス屋外、後はおまかせ。No Photoshop

 

主に代官山エリアをうろうろ。夕方だったけれどあんまり赤い写真好きじゃないのでできるだけ赤くない風に頑張る。コントラストの強い光自体は嫌いじゃないんだけれど。

R0013697

※代官山です。

R0013688

だから代官山だっつってんだろ??!!

R0013687

すごく寄れるところが好き。

Takenoko

ど根性タケノコ。ほんまにこんな寄れるんだぜ!!

 

晩ご飯@和酒バルKIRAZ

Roasted deer

めちゃ暗かったので苦労をかけた……

 

R0013692

使いこなしてやれなくてごめんね、いつまでも大好きだよ!

 

 

RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL III GRDIGITAL3

RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL III GRDIGITAL3

 

 

「だんまり」の取扱説明書が欲しい

Togetterでこんなまとめを見かけました。

togetter.com

本編もさることながら、コメント欄がとても興味深いです。

 

かつて察してちゃんの気持をできる限り描写して、察してちゃんご本人方から「まさにこれはわたしのこと!」と大好評を頂くまでに至ったわたしですが、察してちゃんの気持はまだ想像できても、黙り込むひとの気持はまったく想像できません。

多分、黙り込む系のひとにも色々な理由があるとは思うのですよね。今までに立てた仮説としては

  • 喉が弱くてあんまりたくさん喋ることができず、一定量を超えると黙ってしまう
  • 他人からの問いを理解するのに時間がかかり、考え込んでしまう
  • 内心を言葉にするのが苦手で、応答を考えるのに時間がかかってしまう

あたりかな?と思っていたのですが、とにかく黙り込むひとは何にも反応がないので、これらの仮説がどの程度当たっているかの検証もできずにいました。

今回のまとめに寄せられたコメントで「あーなるほど、こういう理由があるのね!」といくつか新たな気づきが得られるものがありました。

私は黙ってしまう方の人間。特に相手が正論の場合は、こっちは言うべき事がないから黙る。けど、ダメと解かっていても出来ないもんは出来ない。それこそ出来ない相談。相手はまた正論なもんだから、正しい道なもんだから、従うのが当然と思っていて、こっちには譲ってくれない。だからボイコットするしか手がない。何時間と粘って答えを聞き出そうとしても無駄ですよ。ボイコットだもの。

まめ太 @ayato16160267 

ああなるほど、譲ってほしいのか!

この奥さんがどうかは知らないけど、相手をだんまりにしちゃう人って「何で○○できないの?」という詰問を相手にぶつけてしまってることが多い気がする。「○○が絶対正しいのに、何故あなたはできないのか」という頭ごなしで上から目線全開の不快な質問を平然とぶつけて続けていると、そのうち相手は無視したり「はいはいごめんね」といなして取り合わなくなってくる。相手に会話を求める前に自分がちゃんと「会話」できているかまず確認してみるのも大事なことなんじゃないかな。

にく @me2_2929

「何で○○できないの?」という質問が「「○○が絶対正しいのに、何故あなたはできないのか」という頭ごなしで上から目線全開の不快な質問」に聞こえる、というお話。ふむふむ。

だんまりしちゃう人は自分の意見を否定され続けてきた人です。否定も肯定もされないために黙るただの処世術。それを責めるのは酷。

灰色 @haiiro081

「意見を否定されたくない」という気持が黙る、という行動に出る。

 

それを見てわたしが投下したコメントがこちらなんですが

なるほど、コメント見てだんまり系のひとの気持がちょっと分かった。自分が正しくないことは自覚できても、それを認めたり相手に譲歩をお願いしたりするのは嫌なのね。別に常に正しくあれるひとなんていないんだから、自分が正しく振る舞えなかったとしても萎縮して黙り込んだりせずに「自分には無理だから、申し訳ないがここは譲歩してほしいlと言えばいいですよ。そうしないと相手も分からないので。

Matsuki *** @liliput

それに対して頂いたリプがこちらです。

>>liliput それを言って、絶対にイラッとしませんか?絶対に「何言ってんだオマエ」って気持ちにならないですか?それを言って、他の人たちも落ち着いて理解する姿勢をとれるという予測はあるのでしょうか?みみっちくてスイマセン。

evacuated_man @evacuated_man 

イラッとする!!おおお、そんなことが気になるのか!!つまり、黙り込んでしまうのは「自分の言葉で相手を不愉快にさせるのは嫌だ」という動機だったりすることもあるのですね。

以上の情報から段々と見えてきた「だんまり」のメカニズムは以下のようなものです。

1. 「(自分⁺相手) VS 問題」ではなく「自分 VS 相手」という世界観を持っている

割とこれがアルファにしてオメガな気もします。問うている側は「一緒に問題解決をしたい」という気持で意見を聞いているのに、黙り込む側は「その問題の原因や責任の所在が自分にあるとされ、責められている」と思っているのですね。だから、その問題を問題として扱われること自体が自分への攻撃だと解釈してしまう。

このような考えになると、他のコメントにも散見された「勝ち負け」「譲歩」という言葉遣いの理由も分かってきます。「自分 VS 相手」だから、その問題の着地点は「どっちかが折れる」しかない。第3の解を探るとか、そういう発想はなくなってしまうのでしょう。

この気持はちょっと分かる気がします。まとめで扱われていたテーマは育児というなかなか重いテーマでしたが、もしこれが自分では超どうでもいいと思っているような問題……例えば配偶者から「ちょっと、冷蔵庫の中のボトルは高さの順に並べてって言ったでしょ!なんでそんなこともできないの?!」と責められたとしたら(はぁぁマジでどうでもいいだろそんなことバーカバーカ、そんなことで突っかかってくるなんてこいつ俺の事嫌いなの???)と思ってしまうと思います。それが相手にとってとても大事な問題で、解決が必要なんだと気づくにはもうちょっと説明が欲しくなりますね。

ちなみにこのテーマについては

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

 

 が詳しく取り上げています。「自分 VS 相手」ではなく「(自分⁺相手) VS 問題」の構図に持っていけ、というアイデアは同書からもらいました。

2. 自分を否定され、傷つけられたくない

目的が問題解決になく「自分 VS 相手」のバトルで勝利を収める、あるいは被害を最小限に抑えることなのだとしたら、こちらから闇雲に動かないという籠城戦法は合理的です。なにしろ攻めてきているのは向こうなのだから、こちらから下手に攻撃して損害を出すよりも、相手が諦めて退却するまで待つのは得策です。

特に自分が攻撃力において劣る――「正しくない」側にいると自覚している時はほぼこれしか解がないでしょうね。「正しくないのは自分」と認めてしまったら、その段階でバトルに負けてしまいます。

「自分は正しくない」と思いながら、それでも反撃を企てて潰され追加のダメージを食らうくらいなら、何も言わない方がマシだ、という判断は大変合理性があり、納得できます。

3. 自分の言葉で相手を不機嫌にさせたくない

以上のような思考をたどると「自分が何か言い、その結果相手が不機嫌になる」というのは最高の愚策であると分かります。人間関係バトルにおいては自分の"失言"で相手の気分を損ねる、というのは文句なしに失点のひとつであり、相手に言質を取らせることになります。

また、不機嫌になった相手は更に攻撃の手を強めるだろうとも予想できます。こちらから攻撃はしない以上、戦闘終了は相手の撤退以外あり得ません。できるだけ戦闘を長引かせないようにするには、こっちから何もしないのが一番です。

目的が問題解決に向いている時は相手が一時的にちょっとばかり不機嫌になろうがなんだろうが、それは問題の本質ではないのであんまり気にならないのですが、黙り込んでいるひとには「問題」は見えておらず「相手」しか見えていません。相手の感情のゆれが大問題になってしまいます。

 

以上を踏まえて、黙り込んでしまう相手への対応案を考えてみます。

 

目的は問題解決であり、あなたを責めている訳ではないと強調する

まとめの例だと、達成したい目的は「子どもを食事中に立ち歩かせない」ことであり、「お父さんがウロウロする」ことは真の目的ではない訳です。事実、まとめ中にもお父さんの行動を制限することなく目的を達成する案がいくつか提示されています。

もちろん「お父さんの行動を変える」が最短の解決策ではあるでしょうが、それが無理な場合には他の案もあるのです。他の案もあると提示しつつ、最適な案を選ぶために食事中に立ち歩く理由があるなら知りたい、と聞いてみるといいかもしれません。

絶対に不機嫌にならない、「譲歩」もすると約束する

黙り込むひとが恐れているのは怒りの増加と自己の否定です。「不機嫌にならない」というのが曖昧なら、声を荒げたり悪口を言ったりしない、という定義でもいいかもしれません。また、あなたがそうして欲しいならこちらには「譲歩」の用意があるから、もしそうして欲しいと思っているならそう伝えてほしい、と言うのも効果があるのかな?と思います。

また、できるだけ自分に有利に話を勧めたい、あるいはさっさとバトルを終わらせたいと思っているだんまり系のひとには以下の方法が有利かと思います。

条件を早めに提示する

「君の話は分かったけれど自分にはどうにもできない、申し訳ないがそっちが折れてほしい。これ以上自分を責めるならもう話さない」と宣言してから黙る……だけでも随分違うと思います。

黙る側としては譲歩を引き出すべく黙っているのでしょうが、何しろ相手側は「どうして黙ってるんだろう、お腹でも痛いのかな?」などと思っています。譲歩を望んでいると分かったらそれはそれでお互いがどの程度折れるか、の定量的な話に移行しますので、議論が穏やかになると思います。

これでは火に油を注ぐのではないか、というご意見もありますが、個人的にはそう言ってもらった方が気が楽ですね……もし相手側が詰問によって自分への服従を求めるタイプであれば、それは黙ろうが何か言おうがどの道議論にはならないと思います。相手がどっちのタイプかは「だって無理なんだもーん」と開き直ってみせた時に判定ができるでしょう。どちらにせよ多分だんまりより、開き直りの方が話が早く終わります。

それで結局、何て質問したらいいの?

個人的にだんまり系の方に聞きたいのは、「どういう風に質問したら純粋な質問だと理解してもらえるの?」という点です。

『あなたの食事中のふるまいをみて子どもたちがそれでいいのだ、と真似するようになっちゃうことについて、あなたとしてはどう思っているの?』という質問、これは効く側にとっては純粋な質問のつもりなんですよね。あり得る応答としては

「よくないとは思ってる」

「さすが俺の子wwwそっくりwwwww可愛いwwwwww」

「どうでもいい、細かいこと。気にするな」

「好ましいことではないかもしれないが躾でカバーできるはず、お前がもっと子どもの教育を頑張れ」

等があると思います。

「こんな返答をされて腹が立たないのか……?」と思われるかもしれませんが、個人的には本格的に腹は立ちません。「ふーん、意外とおおらかなひとなのねぇ」と思うか、「そうやってなんでも人任せにするなら偶にはねぎらってよ、美味しい物食べに連れて行って!」という交渉に入るかもしれません。純粋に思いを知りたくて聞いたので、その返答がなんであれ特に怒りは湧きません。

むしろ黙り込むひとの方が他人の感情に敏感な分、繊細で動きやすい感情を持っているのかな?とも思います。おそらくそういうひとは世界や他者に対して常に怯えを抱いているだろうから、気持の動きさえ分かればできるだけ配慮してあげたいな、とも思うのです。

だから黙り込む系のひとにお尋ねしたいのですが、どのように質問すれば「ああ、これは自分を責めているんじゃないな。純粋な質問なんだ」と思ってもらえるのでしょうか?これが分かればお互いもっと気持よく過ごせるんじゃないかな、と思っています。

 

現役経営者がおススメする2016年最強の手帳アプリを紹介します

※発言は個人の感想ですし、この物語はフィクションであり実在の人物には一切関係ありません。

 

(さっさと本題に入りたい方向けの読み飛ばし用リンクはこちら)

 

いっけなーい遅刻遅刻!

わたし、liliput!恋に仕事にがんばるごく普通のアラサー女子!

だけれどちょっとみんなと違うところは、仕事が現役経営者ってところと彼氏がゴリゴリの分子生物学徒(理系男子)ってトコかな?最近は趣味が高じた新しい企画も始まっちゃって超大変!わたし一体これからどうなっちゃうの~?!

 

……さてこんな忙しい毎日の癒しとなるのは、やはり彼ぴっぴとのラブラブ☆トークです!

今流行りのカップルアプリSlackでお話だよっ(^3^)-☆

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(無視されて3日)

 

f:id:aliliput:20160218160846j:plain

 

(スルー)

 

如何に心優しいわたしでもさすがにおこだよ~~ρ(`D´#)
どうして無視するのか問いただした結果……

  • Slackに既に会話が投稿されているのだから話は成立している
  • 応答が必要ならそのように依頼すべき
  • ただの願望を述べられても、それが自分が対応すべきタスクだとは認識できない
  • 何かこちらにタスクをアサインしたいなら、日時を指定して対応を依頼すべき

 

……はあああああああああ?????!!!!!

ふざけんじゃねぇこのコミュ障オタクが!!!!!

お前ちょっとご面相がいいからって調子に乗ってんじゃねーぞ、これだからクソ理系男はありえねーんだよ!!そんなんで社会に通用するかダボが!!!!!!自然言語しゃべれや殺すぞ!!!!

 

……まぁ、理系男子と交際していると毎日がザッとこんなものです。問題点と対応方法が明確になった時点でよしとしましょう。

そんな訳で導入したのがこちら、TimeTreeです!

timetreeapp.com

TimeTreeは特徴にも書いてある通り、誰かと予定を共有するのに適したカレンダーアプリです。

カレンダーを何枚でも作れて、それぞれのカレンダーに共有したいひとを招待する感じで使います。

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もちろん自分一人だけのカレンダーも作れるので、その場合は普通のカレンダーや日記として使用できます。またGoogleカレンダー等、スマートフォンのデフォルトのカレンダーとも連携可能です。複数のカレンダーをこのように一覧表示できます。

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これを使うと電話したいとかいう用事もほらこの通り///

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 カレンダーに登録した各予定にはタイトル、日時、場所、URL、参加者が個別に設定できます。

カラフルできれいなUIはとても直感的に操作できるので、既に手帳アプリやカレンダーアプリを使ったことがあるひとはもちろん、特に経験がない方でも簡単に操作できます。

 なんでこれを経営者として勧めるの?

 日々の業務の中で一番時間を取られるのが「他人との予定調整」なんですよね。
それは打ち合わせの日程調整のみならず、タスクの〆切や納期の設定なども含みます。この稼業、自分ひとりで黙々と作業するといったことはあまりなく、ほとんどが他人と連携して行う仕事です。

なので手帳アプリを選ぶに当たって「他人とコミュニケーションが取れる」は必須の要素でした。TimeTreeなら各予定についてカレンダーに参加しているメンバーと会話ができるので、とても便利です。

 

そもそも、経営5資源の中で唯一「時間」だけが人間が自分の力で増やせないものです。ヒトは雇ってきたらいいし、資金調達の方法だっていくらもありますが、時間を増やすことはできません。つまり時間は最後のボトルネックになる資源なのです。

だからToDoリストなどを作る際もそうですが、わたしは「何かしたい/しなければ」と思ったら、必ず〆切から設定するクセをつけています。「いつ(までに)やるのか?」を起点に物事を考えます。

よくToDoが溜まって破綻しているひとは、「何を(どれほど)やるのか?」を起点にスケジュールを立てている場合が多いように思います。達成したいコトを第一に考えてしまうあまり、それが満足いく水準になるまでいつまでも時間を費やしてしまうパターンです。革新的な研究開発プロジェクト等でそういう姿勢が必要な場合もあるのですが、日常業務の処理はちょっと厳しいのではないかな……と思います。

ですから、カレンダーファーストなTimeTreeは他のToDoリストやメモ機能等がたっぷり搭載された手帳アプリより、はるかにシンプルで生産性を上げる仕組みになっています。

わたし自身はまだ仕事には使用していませんが、他のTimeTreeユーザーさんはアルバイトのシフト決めなど業務にも活用しているようです。そういうのもやってみたいぞ!

 

なお、特に日程を決めるまでもない事項や一旦保留になった予定もあると思います。そんな時でも、TimeTreeには「キープ」という機能があり、一時的にはっきりしない予定を貯めておけます!

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これも日時を設定したらすぐにカレンダーの方に移動するので簡単に予定に移行できます。

他の手帳アプリと比べてどうなの?

手帳アプリには他にもたくさんあります。今まで使用した中でジョルテ、Lifebear、コレットカレンダーと比較してみました。(いずれもAndroid版)

なお、評価基準は以下の通りです。

  • 他人と共有できるか?
  • 他のカレンダー(Googleカレンダー)と連携できるか?
  • デザインは見やすく、好ましいものか?
  • 使い方は分かりやすいか?使いやすいか?
  • その他、気になった点
ジョルテ

一番ユーザー数が多いと思われるジョルテです。他人との共有機能はありませんが他のカレンダーとの連携はできます。

これの一番のネックはデザインかな……

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失礼ながら結構野暮ったさがある上に、週-月の表示切替なども1タップでできません。下のメモ欄も常時表示されているのでカレンダー表示部分を圧迫しており、個人的には見づらいと感じるポイントです。

Lifebear

こちらも他人との共有機能はありませんがGoogleカレンダーとの連携は可能です。デザインはジョルテに比べると大分可愛らしいし見やすいです。

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ToDo機能や日記機能等、機能が豊富です。ただわたしは使わないかな……TimeTreeだとカレンダーを何枚でも作れるので、日記を書きたければ日記専用カレンダーを作ればいいんですよね。

Lifebearでウっとなったのは広告の表示!プレミアムプランにならないと広告が消せないようです。他にも無料版は画像のアップロード制限やプロジェクト作成可能数制限なども……無料で無限大に使えるTimeTreeのありがたみが身に沁みます。

コレットカレンダー

こちらも他人との共有はできませんがGoogleカレンダーとの連携はできます。デザインは大分女子向けで可愛らしいですね。キラキラ女子以外が使うにはちょっと恥ずかしいかも?

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画像を贅沢に使用している所為なのか分からないですが、起動がもっさりしておりスプラッシュページでやや待たされます。下の本日の予定欄も別に要らないかな……非表示にできればいいんですけれど。

おまけ: どうしてこんな記事書いてるの?

※彼氏にムカついたからではありません

 

実はわたしがTimeTreeを使いだしたのは1年ほど前から、Twitterがきっかけなのですが、この記事はTimeTreeさんのユーザー数100万人突破記念に書こうと思い立ちました。

おめでとうございます!

実は以前にTimeTreeのオフィスパーティーに呼んでいただいたこともあり、この超使いやすいアプリのことをぜひ布教したいとの思いを強くしていました。

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TimeTreeは公式サイトの「みんなの使い方」コーナーに「夫婦の有意義な休日をサポート」を掲載しているのですが、

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こういうゴロゴロ画像を「夫婦の有意義な休日」のシンボルとして提案してくださる、大変信頼できる価値観をお持ちの方々が開発しているアプリです。

みんな、TimeTree使おうぜ!そしてどんどん飲み会に誘ってください☆

 

日本酒は水で薄めて飲んでいい

現在、趣味と実益を兼ねた日本酒普及企画に関わっている。美酒の名産地である福島のお酒とおつまみを毎月1セットお届けするというもので、おつまみはそれぞれのお酒の醸造元に選んで頂くのだ。わたしは福島の日本酒の飲みやすく香り豊かで味のバランスがとれているところをここ10年近く愛しており、本当に願ったりかなったりの企画である。ようやく一般公開の運びとなり、ここ3か月ほど週に5本の酒を飲み続けた甲斐があった。

本日からクラウドファンディングでこの企画の出資者を募集しているけれど、実のところ資金集めというよりプロモーションの意味合いが大きいので、個数限定ながら原価割れでリターンを提供している。日本酒にご興味のある方はこの機会にぜひどうぞ。

https://www.makuake.com/project/f-sake/


さて、本企画が一般にお披露目された記念に、この記事では日本酒が苦手なひとやアルコールに弱いひとにもお酒を楽しむコツをいくつか紹介する。
まず一つ目は「日本酒を水で割る」というものだ。


そもそも日本酒は絞りたての状態で、アルコール度数が20%程度になっている。この状態のものを「原酒」といい、これで出荷されるものも一部にはある。しかし大半は「割り水」といって原酒に水を加え、アルコール度数15%程度にして出荷されている。
水を加えてアルコール度数を下げる理由はその方がより飲みやすいからであり、どのくらい水を加えるかは各酒蔵のセンスや価値観による。基本的には各酒蔵で一番おすすめの濃度になっているのだが、アルコールが苦手なひとは更に自分で飲める度数まで水を加えても構わない。
今でいう清酒が一般的になる前、日本酒がほぼすべてどぶろくみたいな醪を潰すだけの製法だった頃は「練酒」と呼ばれていた。それを飲む場合、自分で好きな濃さに水を加えて飲むのが通例であり、大体5%程度にまで薄められていたと考えられている。日本酒の歴史をふりかえっても、水割りで飲むのは伝統に基づいた味わい方なのだ。梅酒をソーダで割る感覚で、濁り酒をソーダで割ってみるなどといった飲み方も面白い。

水を混ぜるのがどうしても気が引ける場合、水を飲みながらお酒を飲むと良い。醸造酒の場合、酒の体積の2-3倍の水を飲みながら飲めば二日酔いは回避できるとされている。日本酒の場合こうしたチェイサーは「和らぎ水」と呼ばれる。たまに「ウィスキーは大丈夫だけれど日本酒やワインは頭が痛くなる」というひとがいるが、大抵彼らはチェイサーを飲んでいない。蒸留酒に慣れていると醸造酒のアルコール度数が低く感じられ、チェイサーを飲む意義が感じられなくなるのだろうが、こうしたハードリカー専門の酒飲みほど意識的に水を飲んでいく必要がある。

どちらのやり方で水を取り入れるにしろ、お酒の味を損なわないためには軟水を選ぶとよい。日本の水道水は大抵軟水だが、ボトルドウォーターを飲む場合はサントリー南アルプスの天然水』が硬度30程度と一般に市販されている水の中では最も柔らかい。


次のコツは器の選び方だ。お酒を飲む器によっても飲みやすさが大きく変化する。お酒は飲めるものの日本酒が苦手、というひとの場合、器を変えると飲める可能性が上がる。
一般的に日本酒を飲む場合、背の高く細いグラス、あるいはぐい飲みで飲む場合が多い。しかしこうした背が高く口が狭い器はお酒が空気に触れる面積が少ないため、日本酒独特の柔らかい香気を十分に感じられず、ただ揮発したアルコールのツンとした臭いが鼻につく恐れが高い。日本酒に空気を含ませるためにワイングラスを推奨される場合もあり、事実ワイングラスが向いたお酒もあるのだが、大抵日本酒の方がワインよりも香りが強い。したがってワイングラスだと匂いがやや強すぎる場合もある。

個人的には日本酒にもっともお勧めの器は平盃である。よく結婚式の三々九度などに用いられている、赤い平たい丸いアレだ。飲み口が広く空気にしっかりお酒を触れさせられるので、お酒の香りを引き出し、かつ匂いがこもらない。また薄いのでお酒を入れすぎることもなく、ゆっくりしたペースでお酒が飲める。特に燗酒の場合、平盃で飲むだけでお酒のグレードが2つは上がるくらい風味が改善される。
これは長野・佐久乃花酒造さん直伝の秘策である。器を変えるというただこれだけの工夫で日本酒が劇的に飲みやすくなるので、日本酒の風味が苦手というひとにお勧めだ。平盃を持っていない場合、醤油皿のような平たい小皿でもほぼ同じ効果が得られる。騙されたと思って一度試してみてほしい。

平盃には漆器やガラス製、陶器製など色々あり、好みで選ぶと楽しい。豆鉢感覚でついつい集めてしまう。酒器を揃えるのもまた日本酒の醍醐味だ。


最後は食べ物との組み合わせ方だ。合わせる食べ物との組み合わせ次第でお酒の味は劇的に変わる。ワインでは「マリアージュ」と呼ばれているが、単体で飲んで美味しいお酒も特定の食べ物と組み合わせると「????」といった味になったり、また単体では飲みにくいお酒もある食べ物と組み合わせるとスイスイと飲めてしまったりする。一般的には刺身やクリームチーズなどといったものが日本酒に合うとされているが、ヨーグルトやピザ、キムチ鍋やトンカツに合う日本酒だってあるのだ。
日本酒と一口に言ってもその味のバリエーションは広く、日本酒だから必ずこの食べ物が合うとは言えない。また特定の食べ物に合う日本酒が存在しないとも言い切れない。いつも飲んでいるお酒の味がおつまみ次第で劇的に変わるのも、また初めて飲むお酒に合うおつまみをあれこれ試すのも面白い。
何にせよ、お酒が苦手な場合は少量でも何か食べ物を口にしながら飲むとよい。自然とペースが抑えられるので急激に飲みすぎることがなく、また口の中の味がリセットされて飽きずに楽しめる。冷奴や茸のおひたしなどを用意すれば、油脂も肉も使わない低カロリーなおつまみとして楽しめる。野菜だけでサッとおつまみが作れるのも日本酒のいいところだ。


日本酒の楽しみ方に正解はない。嗜好品なのだから、自分が美味しく楽しめればそれが一番なのだ。
ただ、自分が一度飲んで美味しいと思ったお酒と似た味のお酒を探せる程度の知識があればより地雷を踏む確率が減るので、機会があればそのための情報も公開したい。


この日本酒定期購入プロジェクトでは初心者でも飲みやすい味の物を中心に選ぶつもりなので、これを機に少しでも日本酒愛好者が増えてくれると嬉しい。ぜひ、皆様も日本酒をより楽しめる工夫を教えてくださると幸いです。